現・欧州最強馬、『トレヴ』
昨年の凱旋門賞覇者にして、『ワールドレースホースランキング』で、
年間トップの座を獲得した、フランスの4歳牝馬、『トレヴ』
オルフェーヴルを5馬身も突き放した、凱旋門賞は、
日本人である私たちに、強烈なインパクトを残してくれました。
今回は、そんな現ヨーロッパ最強サラブレッドである、
彼女について、少し見ていきましょう。
父は、『モティヴェィター』という、2005年に、
エプソムダービーを制している、競走馬。
トレヴ以前にも、『リダシーナ』という、G1馬を輩出しており、
種牡馬としても、それなりの成績を残しています。
さらに、その父は、あの、『モンジュー』
凱旋門賞での、『エルコンドルパサー』との激闘が、
記憶に焼き付いている方も、多いと思います。
と、一見かなりの良血馬のようにも感じるトレヴですが、
2歳まで買い手がつかず、結局、生産牧場が、
そのまま馬主として引き取ることに。
前途多難なスタートを切った彼女ですが、
周囲の評価を裏切るように、条件戦から、
G1のディアヌ賞(フランスオークス)まで、無敗で制覇。
その後、カタール王室のジョアン殿下の下へ、
移籍することとなります。
その移籍金は、10億円にも上ったと言われており、
主取りとなった生産牧場への、”孝行娘”っぷりを発揮しました。
そこから先は御存知の通り、ヴェルメイユ賞、
凱旋門賞を連勝し、G1を3連勝。
あっという間に、ヨーロッパチャンピオンの座に輝きます。
多くの称号を得て、怒涛の2013年を終えました。
そして、2014年。
古馬として挑むシーズンの緒戦は、
フランスのG1、ガネー賞が予定されています。
その後はイギリスのG1、
プリンス・オブ・ウェールズステークスを経て、
昨年と同様ヴェルメイユ賞、そして凱旋門賞の連覇に挑みます。
日本馬にとって、大きな大きな壁となることは、
間違いありませんが、是非、乗り越えてもらいたいものです。
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